舌痛の原因と治療法

その他の痛みのある炎症

 

鉄欠乏性貧血や亜鉛欠乏症には舌の痛みはありませんが、地図状舌は時には痛みを伴います。これは舌の表面に不規則な赤い模様がみられる症状で、この赤い模様は日によって変化していきます。

 

一般的にはカゼひいたり、疲れていたりすると、模様も強くくっきりとする傾向があり、体調のバロメーターでもあります。これはやはり疲労を取って体調を整えるのが対策であり、薬は使用しません。

 

あから舌は舌の刺すような痛みや灼熱感などを訴える症状で、舌の表面が赤く乾燥した状態になるものです。鉄欠乏性貧血の時と似るのですが、貧血の症状とは限らず、高齢者の女性に多いようです。

 

血液検査にても貧血の程度が軽い場合の治療なら、うがい、トローチなどの他に、漢方薬を使うのが一般的となっていて、漢方薬では六味丸と四物湯の合方などが多いようです。
先端がひりひりする舌は、熱っぽくて喉も腫れている場合には慢性の炎症によることが考えられ、ストレスが溜まりやすい女性では更年期障害の一つであることもあります。

 

急性増悪の喉の慢性炎症の場合では、抗生剤や消炎剤の服用、うがいによる治療をして、漢方薬では黄連解毒湯や桔梗湯がよく効くことがあります。更年期障害の女性でこの舌の症状が主な時は、やはり漢方薬で、加味逍遙散や四逆散が効果的なようです。