炎症系の舌痛
アフタ性口内炎はまだ原因がよくわからないものも多いようで、繰り返して発症する人がいることから、体質的なものも考えられます。
アフタ性口内炎は舌尖部や舌の裏側にできやすく、痛みは刺すようで、食べる時のしみる痛みの原因にもなっています。
舌縁部(舌の横)にできる場合に限っては虫歯や合っていない義歯が原因のこともあるようで、これは舌癌の初期状態である可能性もあるので専門医の受診が必要です。
治療はうがいなどによって口腔内を清潔に保つことが一番で、局所ステロイド剤を塗るのが一般的です。
硝酸銀液による粘膜の焼灼が行われる場合もあり、痛みの緩和には有効なようです。
カンジダ症は、その名の通りにカンジダ菌が原因ですが、口腔内にはカンジダ菌が非病原性のものとして正常な人でも存在することがあります。
しかしカンジダ症になる人は、口腔内の不衛生や義歯の不適合などの局所的な要因や、糖尿病、栄養状態の悪化、抗生物質の長期投与などによって発症し、この場合は舌だけではなく口腔粘膜にも白い膜状の舌苔ができます。
症状は慢性的に進行して、白苔の形成、潰瘍形成も起こすことがあります。治療は抗真菌剤によるうがいが効果的で、ピオクタニン液の塗布も一般的です。